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Posted by 滋賀咲くブログ at

8月7日開催 畳職人と太郎坊さん探訪講座開催報告~太郎坊さん編~

2014年08月08日

8月7日に開催した
東近江スタイルつくるよころび体験塾のコラボ講座
畳職人と太郎坊さん探訪のご報告。

次は、太郎坊さん編。
今回お邪魔したのは、太郎坊さん
 クリップ太郎坊さんのホームページ→こちらから
近江鉄道太郎坊宮前駅から北へ約1.1km、
標高350mの巨岩が露出した赤神山の中腹にある神社です。

もちろん、一番下から登ります。




参道から約740段の階段を登ると本殿にたどり着きますが、
まずは参集殿を目指して、登ります。




セミの抜け殻や、ちいちゃな虫を見つけながら
一歩一歩登ります。
ようやくたどり着いた絵馬殿で、お昼ごはん。
眼下に広がる蒲生野を眺めながら…。
「おいしい!」




よ~く見たら、絵馬殿に「天狗」のお面が。
そこで登場。
太郎坊さんの権禰宜さん。
神様に奉仕し、祭儀や社務を行う神職が権禰宜さん。
今回は、太郎坊さん探訪の中で、
神社のこと神社で働く人のお話をお伺いします。

今度は、本殿を目指して
登ります。




手水舎での作法を教えて頂きました。




次に使う人のために、柄杓の柄を洗う…
作法の中から学ぶことは大きい。

龍神さんを祀っていらっしゃるところだけに
お供え物は「たまご」であることも。
「なんで卵をお供えするの?」
こどもたちは、どんどん質問。

参拝の作法も教えて頂きました。
「いつ、がらがらを鳴らすの?」
「神様に気づいてもらうために鳴らすのです」
きちんと教えて頂くと、
なるほどなぁ…と、すとんと腑に落ちる。
行動に移せる。
ちゃんと参拝できました。




「なんで、あそこに「鏡があるんやろう?」
気付いたことはどんどん質問してみる。
気もそぞろに動き回るこどもたちだけれど、
実はちゃんと聞いている。
これが体験する醍醐味。

さて、いよいよ本殿へ。
夫婦岩に挟まれないか…ちょっと…いえ、かなり緊張。




二つに大きく開かれた岩が、実は一つの岩だった。
「ほんまに?」
不思議がいっぱい。
そして、絶景にしばし無言。




本殿にお参りしたときに、突然の豪雨。
足止め。
この時間を利用して、いろいろ質問。
神様にお供えするものも教えて頂きました。
「なんでお米をお供えするん?」
「お塩はなんで?」
「これって、全部、ほんもの?」




「ろうそく点けたい」
「なんで、神社でろうそくを点けるんやろう?」
「だってさ…」
「真っ暗やったら神様が困るんと違う?」
いろいろ回答が飛び出てきます。
考えるってことが大事。

無事、答にたどりつき、ろうそくをお供え。
ところが、マッチを擦ったことがないこどもたち。
「怖い」
「熱い」
「どうすんの?」
経験してないから、熱さの怖さが実感できない。
不本意ながら火を触っちゃう。
やってみて、体感してみて、身につけましょう。




他にもたくさんのことを教えて頂きました。
参集殿で休憩しながら、
今日教えていただいたことを思い返す。

「一番いいおみくじってなに?」
「どんなおみくじでも、自分にとっては一番いいおみくじなんですよ」
これは、こどもたちにきちんと伝わったようで。

お守りも買いました。
太郎坊さんは勝運の神様。
みんなで「勝守」を買いました。

とても貴重な機会をいただきました。
お忙しい中、こどもたちに向き合ってくださった権禰宜さんに心より感謝申し上げます。
また、
太郎坊さん探訪企画を快く受容してくださった太郎坊さんにも感謝申し上げます。

帰路も階段。
年長さんもちゃんと歩きました。




「神社で働く人は何をしてはると思う?」
権禰宜さんに会う前に、こどもたちに聞いてみた。

「おそうじ」
「お金(お賽銭)を数えてはる」
ここらへんが思いつく限界。

でも、太郎坊さん探訪を終えた今、
神社のことをたくさん学んだこどもたち。
暑い夏のひととき、
印象深い思い出になったと確信。

今後もつくるよろこび体験塾お出かけ編を企画していきます。


Posted by 東近江スタイル at 10:17 Comments( 0 ) イベント

8月7日開催 畳職人と太郎坊さん探訪講座開催報告~畳増さん編~

2014年08月07日

8月7日に開催した
東近江スタイルつくるよころび体験塾のコラボ講座
畳職人と太郎坊さん探訪のご報告。

まずは、畳職人さん編。
今回お邪魔したのは、畳増さん。
 クリップ畳増さんのホームページ→こちらから
近江鉄道の太郎坊宮前駅すぐの畳屋さん。

まずは、「畳ってなに?」ってお話からスタート。




とても古い時代から、日本人の生活の中に在った畳。
しかし、今では化繊でできた畳や
和紙でできた畳の方が増えてきて…。
和室よりも洋室。
畳よりもフローリング…の生活様式。
和室は知っているし、
畳も知っているけれど、
ほんものの畳に触れたことのないこどもたち。
初めて嗅いだイグサの香りに「くさい!」と反応。

実物のイグサを見て、「これからできてんの?」と驚き、
畳の縁(へり)の色に、昔はきちんと意味があったことを知って「へ~!」
何から何まで新しいことばかり。




なじみのないイグサ畳に触れる機会をと、
今回は万葉の押し花を飾る体験を。
たくさんの押し花を前に、
「うわぁ、きれい」の声。




どこに何を配置しようか、創造力がむくむくと。
黙々と取り組むこどもたち。
年長さんも集中力発揮!




畳と押し花をプレス加工してもらった後は、
余分なところをカッターでカットします。
危なくないように気を付けながら、
できる限り自分で取り組むのが
つくるよろこび体験塾




最後は、縁をつけるところまで自分で。




できあがりは、こんな感じ。
個性あふれる素敵な作品。




ワークショップの後は、畳職人さんのお仕事場を拝見。
いつの間にやら
「(イグサって)いいにおいやなぁ」
「なんか、ここで寝てみたいわ」
ほんものの畳の魅力に魅せられ始めたこどもたち。

いろんな道具を見つけては
「これ、どうすんの?」
職人さんの仕事ぶりを見て、目を輝かせる。




わくわくしてくるから、自分もやってみたくなる。
これこそ、ものづくりのおもしろさ。




床に落ちたイグサも主役。
「なんか、くさい」と言ってたのは、誰?




すっかり畳になじんじゃったこどもたち。
畳の端きれを頂いて大喜び。
イグサ畳のお部屋で勉強すると集中力が高まる…という研究結果もあるとか。
ぜひ、試してみてね。

畳のお話
畳をつかった体験教室
そして、畳職人のお仕事の紹介
時間をかけて、こどもたちに届く言葉で接してくださった畳増さん。
本当にお世話になりました。
ありがとうございます。

職人の仕事を現場で見る、体感する。
この経験はとても貴重なものだと実感しました。
今後もつくるよろこび体験塾お出かけ編を企画していきます。












 


Posted by 東近江スタイル at 23:10 Comments( 0 ) イベント

8/2開催 東近江スタイル体感型展示会開催報告

2014年08月02日

8月2日、東近江スタイル体感型展示会
地元東近江にて開催いたしました。




齊藤江湖さんの、書のパフォーマンスで幕開け。
江湖さんが精神統一を始められると、場内の空気が一変。
80名近くが集まっているにも関わらず、物音ひとつせず。




会場が、確かにひとつになった瞬間。
江湖さんの筆から、花火が打ちあがりました。




今回は夏休み期間ということもあって、
ご家族のご参加も多く、
こどもたちが楽しむ様子があちらこちらで。
八風窯さんのろくろの実演に釘付けのこどもたち。




菰(こも)と藁草履(わらぞうり)で何が始まる?
麻生地を、昔ながらの技法で「しぼ」加工。
手もみ加工で麻の硬さを和らげ、シャリ感と「しぼ」の凸凹で空気の層をつくる。
ちょうど良い肌触りに。

大長さんによる麻布の手もみ実演と共に、体験も。



能面打ちの実演は、伊庭貞一さん。
「能面を見るのは初めて」
「能ってなに?」
驚きが感動に。
実際に能面打ち体験をした方からは、習ってみたい!の声も。




裂き織りも大人気。
きぬがさ作業所の利用者さんから丁寧に教えてもらったこどもたち。
「機織り、楽しい」と笑顔。
もちろん大人も貴重な体験の機会をお楽しみ。




湯飲みづくり体験の場を設けてくださったのは布引焼窯元さん。
想像力をかきたて、創造力を磨く。
じっくりと取り組む姿に、未来のものづくりの担い手の姿を見た気がします。




初めて目にする木地師の仕事にも釘づけ。
ろくろで木を削り、椀を造る。
「こんなふうにつくられてたんや」
感嘆の声。
ものづくりの過程は本当に興味深い。
北野清治さんの手ほどきで、木地師体験にチャレンジ。




木地師発祥の地、奥永源寺に住まいを構え、地域おこし協力隊として
活動する前川真司さんからは
東近江市の花であり、絶滅危惧種でもある和ムラサキの栽培に関する紹介が。
ムラサキの紫根で染められたストールは高貴な色で。







政所で活動する政所茶レン茶゛ーからは
政所茶の試飲を。
急須で丁寧に淹れる煎茶の味は格別。




会場内には、東近江のええもん、おいしいもんも集合。

石窯パンつむぎさん。




工房シュシュさんの近江の地酒酒粕生レアチーズケーキ
蔵元によって味が異なるのを体感、食べ比べ。




もみじ農園こんにゃく工房さんも、試食あり。
「うわっ、こんなこんにゃく、初めて!」
栽培から加工まで、ご夫婦が丹精込めてつくられたこんにゃくです。




ふと見れば、江湖さんの体験教室で、筆を揮う男児の姿。
立派な書家。




ご紹介しきれないぐらいのプログラムがつまった東近江スタイル体感型展示会
単なるイベントで終わらせることなく、
東近江にあるものづくりええもん・ええひと・ええことをご紹介し
体感して頂ける機会を設けていきたいと思います。




ご参加いただいた皆様
ご協力いただいたものづくりの皆様
八日市ロイヤルホテルのスタッフの皆様
本当にありがとうございました。




体感型展示会準備 進行中

2014年07月30日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会の準備。
着々と進行中です。

当日は八日市ロイヤルホテルのガーデンをお借りし、
コンパクトながらも内容盛りだくさんの体感型展示会を。
政所茶をお楽しみいただくコーナーもご準備。
茶レン茶゛ーのみなさんが、美味しい政所茶を淹れてくださいます。

小さなお子様にも体験して頂けるワークショップも。
オリジナルの湯飲みづくりは、布引焼窯元さんが。
こんな感じで、大人もこどももお楽しみ。




布引焼き独特の風合いが楽しめる仕上がりに。




この他にも、
この機会にしかお目にかかれない手しごとがいっぱい。
麻布の手もみって、どんな仕事でしょう?
大人もワクワクする時間。
当日は、むしろの上で実演を。
さて、何ができるやら?

そしてそして、お楽しみは夕食です。
東近江の食材滋賀の食材を活かして
メニューを組み立ててください!とお願いしております。
この日だけのオリジナルメニューを堪能できるチャンスiconN08

ご夕食をお楽しみいただく、一日コースは、残席あり。
夕食後のコトナリエツアーも必見。

詳しくはこちらから →東近江スタイル体感型展示会のご案内




8月3日開催 東近江スタイル展発信 東近江のええとこ体感企画

2014年07月29日





つくり手つかい手が出会う場
東近江スタイル展 8月3日コースのご案内




8月2日は、東近江のええもんと出会う、体感型展示会
ふだんは目にすることのない職人しごとの実演や、
手しごとに触れる体験をお楽しみいただきます。

そして、
8月3日は東近江のええとこへご案内。
  
近江の最古刹百濟寺
  幾多の時代の荒波にもまれながらも、1400年の法灯を今日に伝える百濟寺。
  鈴鹿山系の中腹、緑の木立の中から眺める湖東平野も絶景。
  静謐な百濟寺の朝に、住職手ずからの「十句観音経」を写経します。
  一字書くたびに、一体の仏様をお刻みすることとの謂れもある写経。
  境内の散策と共に、この日だけの体験をお楽しみください。




  百濟寺の庭園は必見です。
  深緑が広がる境内は、紅葉の季節にも増して心安らかに。



  
  百濟寺から眺める、天下遠望。
  こちらは絶景。




昼食は、農家レストラン野菜花さんにて
  新鮮な地野菜を中心に安心安全な食材にこだわって、
  地域のお母さんがつくる郷土料理が中心。
  地域の木材を使ったカウンターやテーブルも含め、
  まさに地元産のレストラン。
  目の前に広がる田園風景を眺めながらの、のんびりランチです。



 
point_3場 所: 百濟寺
       クリップ百濟寺のホームページは →こちらから

point_3場 所: 野菜花
       クリップ野菜花のホームページは →こちらから

point_3開催日: 2014年8月3日(日)
  
point_3参加費: 3,500円 
  
   8月3日(日)
    08:45 受付開始
    09:00 ご住職の法話
          写経体験
          ご住職のご案内による境内散策
    11:30 野菜花に移動
    12:00 昼食
    13:30 解散予定 
  
point_2お問合せ・お申込みは
     お申込みはこちらをクリック
     お問合せはこちらをクリック
        お電話でのお問合せは、080-2427-1697 担当:中島

point_2企 画: 東近江スタイル つなぎ手

     クリップファブリカ村の紹介はこちらから



東近江のつくり手さん紹介 ≪中根 啓さん≫

2014年07月25日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会にご参加いただく
東近江のつくり手さんをご紹介。

東近江市旧永源寺町、
愛郷の森の傍らに工房を構える八風窯中根 啓さん。
ハプーのやきものやさんでおなじみかと。
 クリップ八風窯さんのホームページは →こちらから

全国各地を飛び回るやきものやさん。
器を見たら、
「あっ、八風窯さんや」とすぐにわかるデザイン。
機械で作った品よりも
  手で作った品は 手になじみます♪
機械で作った品よりも 
  口当たりがイイ 
  手への収まりがイイ 
  バランスがイイ 
  指かかりがイイ
  いくつものイイ 

これ、中根さんの言葉です。
使ってみたら、本当にそのとおり。




目の前は絶景。
春には桜、夏には深緑、中根さんの工房にお邪魔しました。




この土の塊から、何が生まれるでしょう。







滑らかな手の動き。
そして、口も滑らか。
実演中の中根さんの口上が、たまらなくおもしろい。




「おじさんの指でつくるから、洗いやすい」
確かに、そのとおり。
使ってみたらわかりました。




やさし鉢。
この、くねっと曲がっているフチがポイント。
ある動物の皮で仕上げていらっしゃいます。
このあたり、実演の場で直に聞いてほしいところです。




手前が、作り立て。
奥が焼いた後の完成品。
焼いたら器が縮む…当たり前のことでも、こうやって並べてみると、しみじみ感心。
計算なしで、ええもんはつくれないことを実感。




絵付けの様子も拝見。




描いているときの色と、焼きあがった後の色は違うそうで。
これまた、計算が要る。




なんでもないことのように、楽しくお話ししてくださる中根さん。
でも、その言葉ひとつひとつには、ずっしりと重みが。
  ものづくりのお話
  将来世代のこどもたちへのお話
  いくつになっても「食べる」ことが楽しくなるお手伝いのお話
話材はつきません。




8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会では、
実演と共に、器の販売も行います。
実際に器に触れてみてわかる、優しい使い心地
じっくりご覧いただきたいです。

中根啓さんの手仕事にふれることのできる東近江スタイル体感型展示会
詳しくは→こちらから

そうそう、
工房で発見した群衆(?)。
息子さんの作品だそうです。






Posted by 東近江スタイル at 23:17 Comments( 0 ) “つかう”ものづくり

東近江のつくり手さん紹介 ≪北野 清治さん≫

2014年07月24日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会にご参加いただく
東近江のつくり手さんをご紹介。

東近江市 奥永源寺
蛭谷に工房を構える北野 清治さん。
木地師さんです。

木地師とは、轆轤(ろくろ)を用いて、椀や盆などをつくる職人のこと。
実は、木地師発祥の地が、東近江の奥永源寺。
その昔、庶民の食器は白木の器(皮を削っただけで、何も塗ってない、地のままの木のこと)でした。
この器を作っていたのが木地師。
生活に欠かせない道具をつくり続けてきたにも関わらず、
プラスチックの器が台頭し始め、
大量生産大量消費社会の到来と共に、
木地師の仕事がなじみのないものに。

しかし、木地師の仕事は、土地の資源を活かしたものづくりの原点
「本当に豊かな暮らしってなんだろう」と模索しながら、
木地師の仕事、
過疎化が進む地域のまちづくりに奔走されているのが、北野さん。

最初に訪れたのは、秋でした。




木地師が使う木の種類は様々。




電動ろくろにとりつけます。




ろくろを回転させ、削ります。




みるみる形が変わっていきます。




工程をお話ししてくださりながらの作業。
いつもと勝手が違うと思うのですが、
職人仕事の見事さに圧倒されます。




今度は器の中を削ります。







美しい工程。
是非、直にご覧いただきたいです。




自分の手になじむように…と準備された道具たち。
ときに鍛冶屋になって、刃先を鍛えるそうです。




これは、木地を乾燥させているところ。
木の中に含まれる水分を除いておかないと、湿度の変化によって、器が歪んでしまうそうです。
粗挽き・中挽された木地が、ゆっくりと時間をかけて器になる日を待っています。




いろんなタイプの器をつくられる北野さん。




木目の美しさに魅了されます。




8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会では、
実演と共に、器の販売も行います。
実際に器に触れてみてわかる、優しい木地の感触
じっくりご覧いただきたいです。

北野清治さんの手仕事にふれることのできる東近江スタイル体感型展示会
詳しくは→こちらから

ちなみに、東北のこけしも木地師の仕事。
蛭谷の木地師資料館には、東北の木地師から送られたこけしがたくさん納められています。







手引ろくろも展示されていました。




木地師の手仕事の歴史を感じます。


Posted by 東近江スタイル at 22:15 Comments( 0 ) “つかう”ものづくり

東近江のつくり手さん紹介 ≪伊庭貞一さん≫

2014年07月23日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会にご参加いただく
東近江のつくり手さんをご紹介。

東近江市旧能登川町にお住いの能面作家伊庭貞一さん。
能文化の歴史深い滋賀。
昔から近江井関家など、有名な能面師らも活躍していたそうです。
ところが、
「能ってなに?」といった具合に、能楽能面文化を知らない人が多くなり…。
そこで、滋賀能楽文化を育てる会をつくり、
能楽能面の伝承・普及に取り組んでいらっしゃいます。

さて、能面といえば?







「どこかで見たぞ」と、見覚えのある方もいらっしゃるのでは?
能面の種類は多く、
「こんなのもあるよ」と見せてくださったのは、
痩せ女。




あまりのリアルさに声を失う。
どうやって能面ができあがるのか、その工程を少し拝見。







能面は「彫る」とは言わず、「打つ」というのだそうです。
ヒノキの塊に向かう姿は、確かに面を打つ







古い面であるかのような古びを出すための彩色の工程も圧巻。
顔料を何度も何度も重ね、
拭きとり、ときに、削り。
職人仕事。










人間の手が生み出すものに際限はないと思いました。
ふだんから「人の表情」が気になって見てしまう・・・という伊庭さんがつくられる創作面は、
今を生きる人の顔にも似通っていて
じっくり眺めてしまいます。




狂言面もおもしろい。




実に多くの能面の型がありました。
知らない世界です。




伊庭さんの語る能楽・能面の話は
いつまでも聞いていたいぐらい話題豊富。
「へぇ~」と新たな発見が一杯。
楽しそうに話される姿に、
こちらもどんどんワクワクしてくるのでした。




歴史あるものだから遺さねばならない、ではなく
「おもしろいなぁ」
「素晴らしいなぁ」と感じるものだから
まずは多くの人にご紹介したい。

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会では、
実演と共に、能面打ちの体験の場も設けてくださいます。
木を打つとヒノキの香りも楽しめる、
貴重な機会。

伊庭貞一さんの手仕事にふれることのできる東近江スタイル体感型展示会
詳しくは→こちらから


Posted by 東近江スタイル at 22:18 Comments( 0 ) “つかう”ものづくり

東近江のつくり手さん紹介 ≪小嶋一浩さん≫

2014年07月22日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会にご参加いただく
東近江のつくり手さんをご紹介。

東近江市八日市にある、布引焼窯元さん
父、小嶋太郎氏のもとで創作陶芸を学び、
お父様と二人三脚で布引焼の世界を広げる活動に取り組んでいらっしゃいます。
 クリップ布引焼窯元さんのホームページは →こちらから

布引焼と聞けば、
思い浮かぶのがふくろう
2004年には、市制50周年の記念モニュメントに採用され、
市内9か所に布引焼さんのふくろうが設置。
地域のシンボルとして皆様のおなじみに。




布引焼の特長は、「七彩天目(ななさいてんもく)」と名付けられた独特の色彩。
東近江周辺にお住いの方であれば、
「あっ、これ、家にある!」と発見されるのでは?




この「七彩天目」という色鮮やかな絵付けの技法を活かしたふくろうの作品を得意とするのが
小嶋一浩さん。

土から、ふくろうが生まれる仕事場を拝見しました。










みるみるうちに、ふくろうの表情ができていく。
その手仕事に魅了されました。

同じものは一つとしてなく、
さまざまな表情、スタイルを魅せる、小嶋一浩さんのふくろう。










8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会では、
オリジナル湯飲みづくりのワークショップを開催してくださいます。
小さなお子様にもご参加いただけるとか。
ちいちゃなお手手の型がついた湯飲みも、いい思い出の品になりそうです。
もちろん、大人の皆様には創作意欲をかきたててもらえます。

こちらは父子鷹の2ショット。




こんな可愛らしい器を布引焼窯元にて発見。
一浩さんのお姉さまのシリーズです。
うさぎや猫をモチーフにした表情豊かな器たち。
是非、布引焼窯元さんへ。




小嶋一浩さんの手仕事にふれることのできる東近江スタイル体感型展示会
詳しくは→こちらから


Posted by 東近江スタイル at 23:18 Comments( 0 ) “つかう”ものづくり

東近江のつくり手さん紹介 ≪齋藤江湖さん≫

2014年07月20日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会にご参加いただく
東近江のつくり手さんをご紹介。

東近江市八日市にある、はんこ屋さんサイトウ明印舘三代目であり、
江湖庵(尾賀商店内 近江八幡)主宰。
国内外を問わずご活躍の齋藤江湖さん
クリップ印章彫刻師、齋藤江湖さんのホームページは →こちらから

2001年には、印章木口彫刻にて、全国技能グランプリ金賞受賞
2010年には、となりの人間国宝さん(関西テレビ「よーいどん」)にも認定
今年の八日市大凧祭りで揚げた、大凧の文字もご担当




「日本の人にもう一度ハンコ「印」を
 自分を表現する一つとして使ってもらいたい」
と江湖さんは仰います。

江湖さんが彫るハンコには、
ハンコを注文された方の個性やライフスタイルが表現されています。
どんなことが好きで
どんなお仕事をされていて
どんなふうになっていきたいのか…などなど
依頼主の方と四方山話を楽しむ中で、
その方を表す文字をデザイン。

「生まれてきて親がはじめて子供にプレゼントするものが名前、
 その大事な名前を、想いを彫刻させていただける事が幸せです」
とも仰る江湖さん。
名前に
文字に込められた思いを
大切に、大切に
デザインし、彫刻。
素晴らしい手仕事です。

江湖さんの「書」の世界に魅了されたファンも多く、
体感型展示会当日は、
書の実演を。
必見です。




また、ワークショップも開催。
こちらも貴重な機会です。
(お席に限りがありますので、事前のご予約をお奨めします)




齋藤江湖さんの手仕事にふれることのできる東近江スタイル体感型展示会
詳しくは→こちらから



Posted by 東近江スタイル at 23:18 Comments( 0 ) “つかう”ものづくり