東近江のつくり手さん紹介 ≪中根 啓さん≫

2014年07月25日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会にご参加いただく
東近江のつくり手さんをご紹介。

東近江市旧永源寺町、
愛郷の森の傍らに工房を構える八風窯中根 啓さん。
ハプーのやきものやさんでおなじみかと。
 クリップ八風窯さんのホームページは →こちらから

全国各地を飛び回るやきものやさん。
器を見たら、
「あっ、八風窯さんや」とすぐにわかるデザイン。
機械で作った品よりも
  手で作った品は 手になじみます♪
機械で作った品よりも 
  口当たりがイイ 
  手への収まりがイイ 
  バランスがイイ 
  指かかりがイイ
  いくつものイイ 

これ、中根さんの言葉です。
使ってみたら、本当にそのとおり。




目の前は絶景。
春には桜、夏には深緑、中根さんの工房にお邪魔しました。




この土の塊から、何が生まれるでしょう。







滑らかな手の動き。
そして、口も滑らか。
実演中の中根さんの口上が、たまらなくおもしろい。




「おじさんの指でつくるから、洗いやすい」
確かに、そのとおり。
使ってみたらわかりました。




やさし鉢。
この、くねっと曲がっているフチがポイント。
ある動物の皮で仕上げていらっしゃいます。
このあたり、実演の場で直に聞いてほしいところです。




手前が、作り立て。
奥が焼いた後の完成品。
焼いたら器が縮む…当たり前のことでも、こうやって並べてみると、しみじみ感心。
計算なしで、ええもんはつくれないことを実感。




絵付けの様子も拝見。




描いているときの色と、焼きあがった後の色は違うそうで。
これまた、計算が要る。




なんでもないことのように、楽しくお話ししてくださる中根さん。
でも、その言葉ひとつひとつには、ずっしりと重みが。
  ものづくりのお話
  将来世代のこどもたちへのお話
  いくつになっても「食べる」ことが楽しくなるお手伝いのお話
話材はつきません。




8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会では、
実演と共に、器の販売も行います。
実際に器に触れてみてわかる、優しい使い心地
じっくりご覧いただきたいです。

中根啓さんの手仕事にふれることのできる東近江スタイル体感型展示会
詳しくは→こちらから

そうそう、
工房で発見した群衆(?)。
息子さんの作品だそうです。






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東近江のつくり手さん紹介 ≪北野 清治さん≫

2014年07月24日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会にご参加いただく
東近江のつくり手さんをご紹介。

東近江市 奥永源寺
蛭谷に工房を構える北野 清治さん。
木地師さんです。

木地師とは、轆轤(ろくろ)を用いて、椀や盆などをつくる職人のこと。
実は、木地師発祥の地が、東近江の奥永源寺。
その昔、庶民の食器は白木の器(皮を削っただけで、何も塗ってない、地のままの木のこと)でした。
この器を作っていたのが木地師。
生活に欠かせない道具をつくり続けてきたにも関わらず、
プラスチックの器が台頭し始め、
大量生産大量消費社会の到来と共に、
木地師の仕事がなじみのないものに。

しかし、木地師の仕事は、土地の資源を活かしたものづくりの原点
「本当に豊かな暮らしってなんだろう」と模索しながら、
木地師の仕事、
過疎化が進む地域のまちづくりに奔走されているのが、北野さん。

最初に訪れたのは、秋でした。




木地師が使う木の種類は様々。




電動ろくろにとりつけます。




ろくろを回転させ、削ります。




みるみる形が変わっていきます。




工程をお話ししてくださりながらの作業。
いつもと勝手が違うと思うのですが、
職人仕事の見事さに圧倒されます。




今度は器の中を削ります。







美しい工程。
是非、直にご覧いただきたいです。




自分の手になじむように…と準備された道具たち。
ときに鍛冶屋になって、刃先を鍛えるそうです。




これは、木地を乾燥させているところ。
木の中に含まれる水分を除いておかないと、湿度の変化によって、器が歪んでしまうそうです。
粗挽き・中挽された木地が、ゆっくりと時間をかけて器になる日を待っています。




いろんなタイプの器をつくられる北野さん。




木目の美しさに魅了されます。




8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会では、
実演と共に、器の販売も行います。
実際に器に触れてみてわかる、優しい木地の感触
じっくりご覧いただきたいです。

北野清治さんの手仕事にふれることのできる東近江スタイル体感型展示会
詳しくは→こちらから

ちなみに、東北のこけしも木地師の仕事。
蛭谷の木地師資料館には、東北の木地師から送られたこけしがたくさん納められています。







手引ろくろも展示されていました。




木地師の手仕事の歴史を感じます。


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東近江のつくり手さん紹介 ≪伊庭貞一さん≫

2014年07月23日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会にご参加いただく
東近江のつくり手さんをご紹介。

東近江市旧能登川町にお住いの能面作家伊庭貞一さん。
能文化の歴史深い滋賀。
昔から近江井関家など、有名な能面師らも活躍していたそうです。
ところが、
「能ってなに?」といった具合に、能楽能面文化を知らない人が多くなり…。
そこで、滋賀能楽文化を育てる会をつくり、
能楽能面の伝承・普及に取り組んでいらっしゃいます。

さて、能面といえば?







「どこかで見たぞ」と、見覚えのある方もいらっしゃるのでは?
能面の種類は多く、
「こんなのもあるよ」と見せてくださったのは、
痩せ女。




あまりのリアルさに声を失う。
どうやって能面ができあがるのか、その工程を少し拝見。







能面は「彫る」とは言わず、「打つ」というのだそうです。
ヒノキの塊に向かう姿は、確かに面を打つ







古い面であるかのような古びを出すための彩色の工程も圧巻。
顔料を何度も何度も重ね、
拭きとり、ときに、削り。
職人仕事。










人間の手が生み出すものに際限はないと思いました。
ふだんから「人の表情」が気になって見てしまう・・・という伊庭さんがつくられる創作面は、
今を生きる人の顔にも似通っていて
じっくり眺めてしまいます。




狂言面もおもしろい。




実に多くの能面の型がありました。
知らない世界です。




伊庭さんの語る能楽・能面の話は
いつまでも聞いていたいぐらい話題豊富。
「へぇ~」と新たな発見が一杯。
楽しそうに話される姿に、
こちらもどんどんワクワクしてくるのでした。




歴史あるものだから遺さねばならない、ではなく
「おもしろいなぁ」
「素晴らしいなぁ」と感じるものだから
まずは多くの人にご紹介したい。

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会では、
実演と共に、能面打ちの体験の場も設けてくださいます。
木を打つとヒノキの香りも楽しめる、
貴重な機会。

伊庭貞一さんの手仕事にふれることのできる東近江スタイル体感型展示会
詳しくは→こちらから


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東近江のつくり手さん紹介 ≪小嶋一浩さん≫

2014年07月22日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会にご参加いただく
東近江のつくり手さんをご紹介。

東近江市八日市にある、布引焼窯元さん
父、小嶋太郎氏のもとで創作陶芸を学び、
お父様と二人三脚で布引焼の世界を広げる活動に取り組んでいらっしゃいます。
 クリップ布引焼窯元さんのホームページは →こちらから

布引焼と聞けば、
思い浮かぶのがふくろう
2004年には、市制50周年の記念モニュメントに採用され、
市内9か所に布引焼さんのふくろうが設置。
地域のシンボルとして皆様のおなじみに。




布引焼の特長は、「七彩天目(ななさいてんもく)」と名付けられた独特の色彩。
東近江周辺にお住いの方であれば、
「あっ、これ、家にある!」と発見されるのでは?




この「七彩天目」という色鮮やかな絵付けの技法を活かしたふくろうの作品を得意とするのが
小嶋一浩さん。

土から、ふくろうが生まれる仕事場を拝見しました。










みるみるうちに、ふくろうの表情ができていく。
その手仕事に魅了されました。

同じものは一つとしてなく、
さまざまな表情、スタイルを魅せる、小嶋一浩さんのふくろう。










8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会では、
オリジナル湯飲みづくりのワークショップを開催してくださいます。
小さなお子様にもご参加いただけるとか。
ちいちゃなお手手の型がついた湯飲みも、いい思い出の品になりそうです。
もちろん、大人の皆様には創作意欲をかきたててもらえます。

こちらは父子鷹の2ショット。




こんな可愛らしい器を布引焼窯元にて発見。
一浩さんのお姉さまのシリーズです。
うさぎや猫をモチーフにした表情豊かな器たち。
是非、布引焼窯元さんへ。




小嶋一浩さんの手仕事にふれることのできる東近江スタイル体感型展示会
詳しくは→こちらから


Posted by 東近江スタイル at 23:18 Comments( 0 ) “つかう”ものづくり

東近江のつくり手さん紹介 ≪齋藤江湖さん≫

2014年07月20日

8月2日開催の、東近江スタイル体感型展示会にご参加いただく
東近江のつくり手さんをご紹介。

東近江市八日市にある、はんこ屋さんサイトウ明印舘三代目であり、
江湖庵(尾賀商店内 近江八幡)主宰。
国内外を問わずご活躍の齋藤江湖さん
クリップ印章彫刻師、齋藤江湖さんのホームページは →こちらから

2001年には、印章木口彫刻にて、全国技能グランプリ金賞受賞
2010年には、となりの人間国宝さん(関西テレビ「よーいどん」)にも認定
今年の八日市大凧祭りで揚げた、大凧の文字もご担当




「日本の人にもう一度ハンコ「印」を
 自分を表現する一つとして使ってもらいたい」
と江湖さんは仰います。

江湖さんが彫るハンコには、
ハンコを注文された方の個性やライフスタイルが表現されています。
どんなことが好きで
どんなお仕事をされていて
どんなふうになっていきたいのか…などなど
依頼主の方と四方山話を楽しむ中で、
その方を表す文字をデザイン。

「生まれてきて親がはじめて子供にプレゼントするものが名前、
 その大事な名前を、想いを彫刻させていただける事が幸せです」
とも仰る江湖さん。
名前に
文字に込められた思いを
大切に、大切に
デザインし、彫刻。
素晴らしい手仕事です。

江湖さんの「書」の世界に魅了されたファンも多く、
体感型展示会当日は、
書の実演を。
必見です。




また、ワークショップも開催。
こちらも貴重な機会です。
(お席に限りがありますので、事前のご予約をお奨めします)




齋藤江湖さんの手仕事にふれることのできる東近江スタイル体感型展示会
詳しくは→こちらから



Posted by 東近江スタイル at 23:18 Comments( 0 ) “つかう”ものづくり

できました!オリジナル湯飲み茶わん

2014年02月27日

東近江スタイルをイメージした湯飲み茶わんが欲しい!
ということで、
ファブリカ村オリジナル茶碗を作ってくださった八風窯さんにお願い。

そして、ついに出来上がりました!
絵柄は3パターン。
何れも“東近江”を感じます。
茶碗は30個限定。




3月18日に開催する体感型展示会。
宿泊コースをご利用のお客様のお部屋にお目見えです。
びわ湖を眺めながら、東近江の器で、東近江のお茶とお菓子を楽しんでいただけます。
みなさまのお越しをお待ちしております。

クリップ八風窯さんのホームページはこちら







Posted by 東近江スタイル at 06:40 Comments( 0 ) “つかう”ものづくり